エクセルで販売予測データの集計用のシートを追加して、販売予測データを貼り付けるだけで集計表が更新できるようにします。また、販売実績と販売予測から成る販売見込みの集計表を作成します。
ここでは、月毎の販売予測データを貼り付けるだけで集計できるように集計用データを作成します。
｢Ⅰ｣ではお酒屋さんの2016年の４月、５月の販売実績の集計を行いましたが、下のような当月以降の販売予測データもあったとします。
同じお酒屋さんなので、当然、店舗も商品も実績データと同じです。
ただ、実績データの方は４月実績の下に5月実績が追加されていましたが、この予測データは横方向のデータとなっています。
■｢Ⅰ－②、④｣と同じように集計しやすいようにデータを作っていきます。
1）元の販売予測データのシートをコピーして、シート名を「◆予測データ」としています。
2）１～３行目に行挿入、A～E列に列挿入をします。
3）この予測データは当月からの予測データなので、今回は６月からのデータですが、翌月は
7月からのデータとなります。
このため、実績データがある月分を挿入して、毎回、同じ月が同じ列となるようします。
4）A4～E4に右の項目名を入力。 ｢地域＋区分｣ ｢地域｣ ｢区分｣ ｢上期 数量｣ ｢上期 金額｣
5）B5、C5欄には、「Ⅰ－④」と同様にVLOOKUP関数を入力します。
B5欄 =IF(F5=””,0,VLOOKUP(F5,集計区分!E:F,2,FALSE))
C5欄 =IF(H5=””,0,VLOOKUP(H5,集計区分!B:C,2,FALSE))
6）A5欄にB、C欄をつなぎ合わせたデータを作成する。
A5欄 =IF(B5=0,0,B5&” “&C5)
（A列の｢地域＋区分｣は、実績データに合わせただけです。以降では使用しません。）
7）D5、E5欄に上期を合計するように数式を入力する。
D5欄 ＝J5+L5+N5+P5+R5+T5
E5欄 =K5+M5+O5+Q5+S5+U5
8）A5～E5欄に入力した計算式を200行目までコピーする。
122件のデータなので商品が追加になってもいいように多めにしています。
（計算式部分だと分かるように、塗りつぶし、フォントの色を変更しておく）
9）D2、E2欄に数量、金額が集計できるように計算式を入力する。
D2欄 =SUBTOTAL(9,D5:D200) 、 E2欄 =SUBTOTAL(9,E5:E200)
10）店舗や商品が追加になっても分かるように、B2、C2欄に下記の計算式を入力します。
B2欄 =COUNTIF(B5:B200,#N/A) 、 C2欄 =COUNTIF(C5:C200,#N/A)
下のようなデータとなりました。4月、５月(J～M)の列は空白なので非表示にしています。
これで、元の予測データに１～３行目に行挿入、そして実績データがある月の列を挿入して、Ｆ列～に貼り付けると毎回同じ形のデータが作成できます。
「Ⅰ－④」の実績データと同様に、もし、B2、C2欄が “0” 以外の時は、店舗や商品が追加となっているか、データに誤りがあるのでエラー箇所を確認して対応します。
店舗や商品が追加となっている場合は、シート「集計区分」のテーブルに追加します。